Webサーバーは、常時稼動させておくのが一般的です。そのため、OS起動と同時にApacheも起動するように設定します。

Linuxでは、システムが必要とするプロセスやサーバープロセスなどを、バックグラウンドで常駐さておきます。このような常駐プロセスを「デーモン(daemon)」と呼びます。

ランレベル

ランレベル(runlevel)とは、Linuxの動作モードのことをいいます。いくつかの種類があり、ランレベル毎に起動させるサービスを設定できます。

ランレベル 動作モード
0 システム停止
1 シングルユーザーモード
2 マルチユーザーモード(CUI,ネットワークなし)
3 マルチユーザーモード(CUI)
4 未使用
5 マルチユーザーモード
6 再起動
S(or s) シングルユーザーモード

ランレベルに応じて、デーモン(サービス)の自動的に起動・停止を操作します。

オプションなしでchkconfigコマンドを実行すると、全てのサービス自動起動の設定「on/off」が確認できます。Apacheのみを確認したい場合は、「–list」オプションを指定します。

# chkconfig --list httpd
httpd           0:off   1:off   2:off   3:off   4:off   5:off   6:off

全てのランレベルでoffになっていることを確認できます。また、現在CentOSがどのランレベルで動作しているかは、runlevelコマンドで確認できます。

# runlevel
N 5

自動起動の設定

ApacheをOS起動に合わせて起動されるように設定します。

# chkconfig --level 35 httpd on

ランレベル3と5で起動した場合にApacheも自動起動されるよう設定しました。以下コマンドで、登録状況を確認します。

# chkconfig --list httpd
httpd           0:off   1:off   2:off   3:on    4:off   5:on    6:off

以上で自動起動するように設定されました。これでCentOSを再起動しても、OS起動とともにApache(HTTPデーモン)が起動されるようになります。