グループの記事一覧

グループの作成・削除・変更

Linuxでのグループ作成・削除および変更方法について見ていきます。

グループの作成

Linuxにグループを作成するには、groupaddコマンドを使用します。

# groupadd testgroup

上記では「testgroup」という名前のグループを作成しています。

groupaddコマンド
groupadd [オプション] グループ名

グループコマンドのオプション
-g <GID>:GIDを指定してグループを作成
-o:GIDの重複を許可

グループの確認

groupaddコマンドで作成したグループが正しく登録されたかどうかを確認しましょう。グループの確認はgroupsコマンドを使用します。

# groups testgroup
groups: testgroup: No such user

groupsコマンドで引数でしていしたグループに属するユーザーが表示されます。上記例ではtestgroupにはまだ誰も属していないことを示しています。

グループの削除

グループを削除するには、groupdelコマンドを使用します。
削除対象のグループをイニシャルグループ(プライマリグループ)とするユーザーがいる場合は、そのグループを削除する事はできません。

# groupdel testgroup
groupdelコマンド
groupdel [オプション] グループ名

groupdelコマンドのオプション
なし

グループの変更

groupmodコマンドでグループ情報を変更する事ができます。変更できる情報は、グループ名とGIDです。

# groupmod -n newgroup testgroup
groupmodコマンド
groupmod [ -g <GID> [ -o ] ]
[ -n <新しいグループ名> ]
<変更対象のグループ名>

groupmodコマンドのオプション
-g:グループのGIDを変更する
-n:グループ名を変更する
-o:GIDの重複を許可する

なお、既存のファイル、ディレクトリのグループも同時に変更されます。
例えば、以下ファイルがあったとします。

# ls -l
-rwxr-xr--. 1 ftpuser testgroup    0 Feb 21 01:57 testfile

この状態でtestgroupのグループ名を変更した後にもう一度グループを確認すると以下のようになります。

# ls -l
-rwxr-xr--. 1 ftpuser newgroup    0 Feb 21 01:57 testfile

上記のようにグループ名も変更されています。
ただし、GIDについてはグループのGIDを変更しても、既存のファイル、ディレクトリのグループは変更されません。

2016年02月28日(日)|Linux基礎知識

ユーザとグループ

Linuxは複数の利用者が1つのシステムを共同利用することが前提のシステムです。
そのため1台のコンピュータで複数のユーザーが同時に利用できるようになっています。(そのようなOSをマルチユーザーOSと言います。)

ユーザー認証

Linuxはあらかじめ登録された利用者しか使うことができないようになっています。その利用者のことを「ユーザー」と言います。また、Linuxの利用開始時にユーザーの身元や妥当性を識別する操作を「ログイン」と言います。
ログインはユーザーがLinuxを利用するために必要となる最初の操作であり、表示されたログイン画面にユーザー名とパスワードを入力し、それらが事前に登録されたものと一致した場合のみLinuxで作業を開始できるようになっています。

また、Linuxはユーザーを区別し、そのユーザーに許可されていること、許可されていないことなどユーザー単位で作業できる範囲を限定(パーミッションの管理)します。さらにログインしているユーザーを特定し、作業内容を記録したりします。

ユーザーの種類

Linuxにおけるユーザーは以下のような種類で分けることができます。

種類 説明
システム管理者 システムを管理する管理者用のユーザー。「root」というユーザー名で固定。
一般ユーザー システムを利用する利用者用のユーザー。任意で作成可能。
システムアカウント Web、DNS、メールサーバーといった各種サービスを運用するために使用するユーザー。

システム管理者用のrootユーザーはスーパーユーザーとも呼ばれ、強力な権限を持っており、そのコンピュータに対するほとんど全ての操作を行うことができます。システムファイルなども削除できてしまうので、基本的にrootユーザーは管理作業以外では使用しないことが推奨されます。

Linuxではユーザーの作成を利用者で任意で行えますが、その作成したユーザーは「一般ユーザー」となります。
コンピュータにアクセスするすべての利用者に対して、それぞれ唯一のユーザーを作成するのが理想です。そうすることでシステム管理者は誰が何を行なったのかがわかりますし、、他の人のファイルや設定を壊してしまうようなことを防ぐことができます。

上記2つのユーザーは人間が使用するものですが、3つ目のシステムアカウントは違います。
システムアカウントは特定のアプリケーション用に存在するユーザーです。アプリケーションとは例えば、Apache(Webサーバー)やBIND(DNSサーバー)などのことです。

仮にそれらのサービスがすべてrootユーザーで実行されていたとします。その場合、それらのサービスはコンピュータ上でどんな動作も可能になってしまいます。もし悪意のあるアプリケーションにそのような権限を持たせてしまって場合、やりたい放題されてしまいます。
セキュリティを意識する必要がある対象は利用者のみでなくアプリケーションも含める必要があるということです。

グループ

Linuxの利用はユーザー単位が基本ですが、ファイルやディレクトリが増えてきた場合など、それらに対するパーミッション設定を全てのユーザーに行っていては大変です。

そこで複数のユーザーをまとめて管理することができるようになっています。その仕組みが「グループ」です。

ファイルやディレクトリのパーミッション設定をグループに対して行ってやれば、そのグループに属している全てのユーザーに適用されることになります。

ユーザーは複数のグループに属することもできます。

個人専用でLinuxを使用する場合はユーザーやグループについてさほど意識する必要はありませんが、企業や学校などで共同利用する場合には、それらの管理は非常に重要な仕事です。

2016年02月24日(水)|Linux基礎知識

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